こんにちは、車ネットオークション中根です。
最近は悲惨な交通事故が続いて起きていますね。
ポケモンGOをやっていたトラックやお年寄りの乗っていた軽トラックの暴走など、どちらも未来ある小学生の子達が犠牲になっています。
私もまだ小さい子供がおりますので、他人事の様には思えず、犠牲になってしまった子達のご遺族のお気持ちを考えると言葉もありません。
心からお悔やみ申し上げます。
車の暴走事故などのニュースですが、事件当時は多く取り上げられるものの、被害者のその後まではご遺族の意向やプライバシーの観点からでしょうか、メディアで取り上げられる事は少なく感じます。
私は自動車に関わる仕事をしていますので気になってしまうのですが、この様な事故の場合、被害者に対ししっかりとした補償がされているのかが疑問です。
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ここからは自動車保険のお話になりますが、営業や当店での加入を促すものでは一切ありませんし、なるべく分かりやすくご説明いたします。
特に、ご結婚されている方、お子さんのいらっしゃる方、ご家族で同居されている方には大切な家族を守る為に是非読んで頂きたいと思います。
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まず、自動車保険には強制保険(車検を受ける際に必要な自賠責保険)と任意保険があります。
人を傷つけてしまった場合、最低限の補償は自賠責保険で支払われます。
自賠責保険は車検の度に更新しますので、みなさん聞いた事があるのではないでしょうか。
ただ、大きな事故の場合は当然、自賠責保険だけでは補償額が足りません。
そこで足りない分は任意保険から支払われる事になります。
自賠責保険は車検をきちんと受けてある車でしたら、加入率100%ですが、(車検切れの状態で乗っているような人の事はともかくとして)任意保険の加入率ってどれくらいか皆さんご存知でしょうか。
実は全国平均で70%ちょっとなのです。自動車共済を含めても85%くらいです。
これを多いと見るか少ないと見るかは人それぞれですが...。
ちょっと少なく感じませんか?
全国平均でこの数字ですが、驚く事に加入率の少ない県ですと5割ちょっと、多い件でも8割ちょっとしかありません。(自動車共済除く)
ここ愛知県では加入率は高いほうですが、それでも8割くらいですので、5台に1台は無保険と言う事になります!
何と恐ろしい...。
(あくまで登録車両での統計です。漁村、農村部の多い都道府県では自動車共済に加入される方が多いので、加入率が下がるかと思われます。)
もし事故に遭ってしまい、相手が無保険であったら...。
想像もしたくない事ですが、私を含め誰にでも起こり得る事なのです。
あまり細かく書いてしまうと非常に長くなってしまいますので、ここからは簡潔に書きますが、みなさんご加入の任意保険の「人身傷害」の部分を今一度ご確認ください。
人身傷害保険は現在、セット加入になっている自動車保険がほとんどです。
しかし、その内容までしっかりと把握されている方は非常に少なく感じます。
人身傷害保険とは自動車事故においてのケガや万が一の時の補償になるのですが、保険会社それぞれでオプションの設定があるはずです。
保険会社によって記載の仕方は多少変わりますが、なるべく「保険契約した車に乗っている時だけのみ補償」ではなく「契約した車以外でも補償」をされる特約に加入しておいた方が良いです。
「契約した車以外でも補償って何!?」となるのですが、これは「友人や知人の車に乗った際」に事故にあった場合でも保険の適用となり補償されます。
また、保険会社によっては「歩行中や自転車に乗っている際」に自動車と事故に遭ってしまった場合にも補償されます。
(保険会社によって内容は様々ですが、大体この様な感じです。)
具体的な例で言いますと、
・ お子さんがママ友の車に乗って遊びに行く途中自損事故にあって負傷した。
(友達の車に乗る際に、「この車の保険内容って大丈夫?」なんて普通聞けないですよね。)
・ 自分や同居の家族が散歩中に車に轢かれてしまった。
・ 自転車で通学中に車と事故に遭ってしまった。
上記のような事故の場合、相手が例え無保険であったとしても自分の加入した自動車保険を使って補償を受けることが出来ます。
また補償の範囲は保険契約をした本人だけではなく、保険契約者と同居のご家族全員(別居中のお子さんでも結婚していなければOK)が対象となります。
したがって、同居のご家族で何台か車を所有している方もいらっしゃるかと思いますが、その場合、一台だけ充実した補償の特約に加入しておけば、他の車全てにその特約をつける必要はないのです。
また相手が悪いのに「自分の保険を使うのは納得いかない!」と感じることも有るかと思いますが、自動車保険は「対人」「対物」「車両保険」を使ったときのみ等級ダウンのペナルティが付与されます。
よって「人身傷害保険」はもし使ったとしても、保険料アップなどのペナルティは一切ありません。
自動車保険は安いものではないにも拘らず、一度も使わずに掛け捨てになっている様な方もいらっしゃいます。
充実した保険内容にすれば当然掛け金も上がってしまい、勿体ない気がしますが、大切なのはその保険内容が加入者に合っているかどうかです。
必要な特約は付け、いらないものは外し、加入者にとって無駄のない安心できるものでなければいけません。
最後になりますが、命と言うのはお金と比較する事のできない非常に尊いものです。
万が一、家族に何かあった際には「金じゃないんだ!」と誰でも思うのではないでしょうか。
しかし、1万回、10万回お詫びをしても、心からの謝罪でなければ全く意味も価値も無いものになります。
加害者の方がどの様に償ったとしても、亡くなった方は帰ってきません。
悲しいことに、お金ではないのですが、お金でしか解決できないんですよね...
交通事故は大きいものから小さいものまで日々多く起きています。
まずは安全運転第一ですが、もしもの際には大切なご家族を守れるように、きちんと内容を把握しておく事が大切です。
*ご注意下さい!
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人身傷害保険を中心に書きましたが、保険内容は保険会社により様々です。
上記内容はあくまで一例であり、全ての方に当てはまる訳ではありません。
内容を見直される際には、加入されている保険会社に必ずご確認ください。
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